漢方薬の一般的な内容についてです。
C.「瘀血」に対応することが可能
「瘀血」。
初めて聞く言葉だと思います。
「瘀血」とは、血の流れがよどむことを言います。
たとえば、
・下腿に静脈瘤ができて痛い
・生理痛(子宮内に血が溜まっている状態)で痛い
・ケガをして内出血した場所が痛い
が「瘀血」になります。
西洋医学でも末梢循環障害という概念はありますが、東洋医学の「瘀血」はこのようにもっと広い概念です。
さらに、瘀血は「痛み」を生み出すことも重要なことです。
「瘀血」を改善する漢方薬のことを「駆瘀血剤」といい、
治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
通導散(つうどうさん)
などがあります。
「瘀血」は基本的には西洋医学には存在しない概念ですが、実はかなりの頻度で存在しています。
「痛み」に対して西洋医学はいくつかの薬がありますが、「瘀血」には全く対応できないため、西洋医学の薬が無効な状態に対し、駆瘀血剤が奏効することがあります。
エメラルド整形外科疼痛クリニック
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