心拍変動の学術報告

心拍変動バイオフィードバックについては、数多くの学術報告がありますが、その中から整形外科領域の痛みに関する報告をご紹介します。

慢性腰痛に心拍変動バイオフィードバックが有効

42例の慢性腰痛の患者に対し、心拍変動バイオフィードバックとプラセボの治療を、ランダム化二重盲検比較試験として施行。
なお、両群とも連続15日間、自宅で30分間のトレーニングを施行。
結果:心拍変動バイオフィードバックを施行した群で、有意に痛みが軽減した。
(Kapitza et al. Appl Pshychophysiol Biofeedback, 2010.)

慢性的な頚部痛に心拍変動バイオフィードバックが有効

ストレスに関係した慢性頚部痛の患者と健常者を対象として、心拍変動バイオフィードバックを10週間施行した。
結果:心拍変動バイオフィードバックは、ストレスに関係した慢性頚部痛の患者に有効であった。(Hallman et al. Appl Pshychophysiol Biofeedback, 2011.)