筋電図バイオフィードバック

痛みには多くの治療法があるが、効きづらい病態がある

Brain fog from COVID-19

痛みには多くの治療法があります。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、多彩な独自の治療法として、
・標準的な治療法:西洋薬、一般的なリハビリテーション、物理療法など
・対極の治療法:漢方薬、バイオフィードバック治療、脳波ニューロフィードバック治療など
の両方の治療法を行う「両極」の治療を行っています。

しかし、多くの治療法が効きづらい病態があります。
それが、不顕性筋収縮 (dysponesis)です。

不顕性筋収縮 (dysponesis)

不顕性筋収縮は治療が難しい

不顕性筋収縮とは、「通常は気づくことが難しい筋肉の不随意な収縮」のことです。
別な表現をすると、「気付かずに筋肉に力を入れてしまっている状態」のことです。

「気づかずに」という部分が重要なポイントであり、筋肉に力を入れいていることに気付かないからこそ、痛みの原因になっていることに患者さん本人が気づきません。
その結果、治療が進まないということになります。

リハビリテーションの後に痛みが再燃する理由が不顕性筋収縮

不顕性筋収縮に対しては、理学療法士によるリハビリテーションはある程度有効で、リハビリテーション終了後のしばらくの期間は症状は改善します。しかし、リハビリテーションの後も、患者様が気付かずに痛みのある筋肉に力を入れつづけてしまうため、痛みは再燃します。

これが、リハビリテーションの後はいったん楽になるけれど、その後に痛みが再燃することの理由です。

不顕性筋収縮について知識がある医療関係者は、ほぼ皆無

ですから、なかなな治らない難治性の肩こりや腰痛などの原因に、不顕性筋収縮が深く関係している可能性が高いと考えられます。

しかし残念ながら、日本の医療関係者で不顕性筋収縮のことを知っている方は、ほぼ皆無なことが現状です。

不顕性筋収縮に有効な治療法は、筋電図バイオフィードバック

それでは、不顕性筋収縮が関係している痛みには、どう治療すればいいのでしょうか?

その答えが、
・筋電図バイオフィードバック
です。

筋電図バイオフィードバックであれば、不顕性筋収縮の状態にあることを
・患者様に、モニターで見せることが可能
であり、その結果、
・患者様は、自身が不随意筋収縮の状態のあることを認識することが可能
となります。

不顕性筋収縮であること認識することができれば、日常生活を改善できる可能性が高まります。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの画像

【筋電図バイオフィードバック前】
安静座位の腰の筋肉の筋電図(上から順に、左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋・右腹横筋)
左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋は安静時に筋収縮しており不随意筋収縮の状態

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでの不顕性筋緊張の画像

【筋電図バイオフィードバック後】
安静座位の腰の筋肉の筋電図(上から順に、左多裂筋・右多裂筋・左腹横筋・右腹横筋)
上から3つの筋肉で不随意筋収縮が消失

しかし、ここでも残念なことに、日本で筋電図バイオフィードバックを行っている医療機関は、ほぼ皆無です。

例外は、エメラルド整形外科疼痛クリニック

エメラルドエメラルド整形外科疼痛クリニックは、日本で唯一、なかなか治らない難治性の肩こり、腰痛などの不顕性筋収縮に対し、筋電図バイオフィードバックを用いた治療であるエメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションを行っています。

筋電図バイオフィードバックを利用した痛みの治療

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーション

2024年に大幅に刷新

inovation

エメラルド整形外科疼痛クリニックは、2019年の開院直後から筋電図バイオフィードバックを使用した治療を行っていましたが、2024年に治療内容を大幅に刷新することにより、リハビリテーションが効率化し、治療時間も大幅に短縮することができました。
そのため、名称を「エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーション」と変更し、2024年7月から治療を開始しています。

6つの特徴

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションには、6つの大きな特徴があります。

1. 表面筋電図を使用するため、痛くない

筋電図検査には、通常、針筋電図が使用され、名前のように針の電極であるため、痛みが伴います。
一方、筋電図バイオフィードバックでは、表面筋電図を使用するため、痛くありません。

2. 筋肉の不随意収縮を視覚化できる

筋電図バイオフィードバックリは、不随意筋収縮をモニター画面で実際に見ることができます。
また、モニター画面を見ながら不随意収縮を改善するリハビリテーションを行うことができます。

3. 複数の筋肉の状態をリアルタイムに視覚化できる

筋電図バイオフィードバックでは、複数の筋肉を同時にリアルタイムに計測し、モニター画面に視覚化することができます。
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションで使用する医療機器は10チャンネルまで対応可能であるため、同時に10の筋肉の状態を視覚化することができます。

4. 多くの専用プログラムがある

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、プリインストールされている多くの専用プログラムを用いた治療が可能です。

また、多くの専用プログラムのなかから、
・不随意筋収縮の改善に特化したプログラム
・筋肉のバランス化に特化したプログラム
・筋肉のコントロールに特化したプログラム

を選定して治療に使用しています。

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションで使用するプログラム1
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションで使用するプログラム2
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションで使用するプログラム3
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションで使用するプログラム4

5. 筋電図バイオフィードバックに習熟した理学療法士が担当

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、筋電図バイオフィードバックに習熟した理学療法士が担当します。

6. 健康保険が適応

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、疾患を持っている患者様を対象として、リハビリテーションの一環として行っているため、健康保険で治療が可能です。
ただし、自賠責保険や労災保険の場合には、自由診療となります。

治療対象としている疾患

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションを最も高頻度に行っている疾患は、
・肩こり
・腰痛

です。

このほか、
・膝関節の手術後
・股関節の手術後
・腰椎の手術後
・頚椎の手術後
・肩関節の手術後
に対し、治療をおこなっています。

3つの手法

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションには、3つの手法があります。
それが、
徒手的リハビリテーション
主体的リハビリテーション
・緻密的リハビリテーション
です。

上記のうち、現在は主体的リハビリテーションを主に行っています。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの3つの手法

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの詳細

・運動器リハビリテーション(I)として算定
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、理学療法士が施行するリハビリテーションですので、運動器リハビリテーション(I)として算定します。

・2単位40分
通常のリハビリテーションと同じく、2単位40分で施行します。

・予約制
通常のリハビリテーションと同じく、予約制となっています。
具体的には、診察中に日程を調整します。

・筋電図バイオフィードバックに習熟した理学療法士が担当
エメラルド整形外科疼痛クリニックの通常のリハビリテーションでは患者様1人に対して1人の理学療法士が担当となりますが、エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションに対しては、筋電図バイオフィードバックに習熟した理学療法士が別個に担当となります。

・頻度
エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、まずは1回施行してみることをお勧めしています。
そのうえで、繰り返しの試行を希望する場合には、月1回の頻度で施行します。

費用

前述のようにエメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、リハビリテーションの一環として行っているため、健康保険が適応となります。
そのため、自己負担の割合により料金が異なります。

エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションの費用