今回はクリニックの治療方針である「両極」の治療についての話です。
現在、日本中の整形外科で広く一般的に行われている標準的な治療は、
・西洋薬の内服
・西洋薬の注射
・リハビリテーション
・物理療法
・手術
です。
では、これらは実際にどのくらい効いているのでしょうか?
2011年にNakamura先生が整形外科での治療成績の結果を2つ報告しています(Nakamura et al. J Orthop Sci. 2011)。
大変、ショッキングな報告です。
1つ目は、整形外科での慢性疼痛(3か月以上続いている痛みの総称)に対する治療の有効性は、完治がほぼ0%、改善が12%、やや改善が56%、不変が21%、やや悪化や悪化はごくわずか、その他が9%でした。
つまり、改善以上は、たった12%だということです!
これは、治療としては上手くいってないですよね。
2つ目は、整形外科での慢性疼痛治療の満足度ですが、大変満足がほぼ4%、やや満足が32%、よくわからないが34%、やや不満足が14%、不満足が4%、その他が12%でした。
つまり、やや満足以上は、たった36%です!
この結果からも、治療としては上手くいってないことがわかりますね。
まとめるとこういうことです。
「現在、日本で広く一般的に行われている標準的な治療では、不十分」
では、どうしたら良いでしょうか?
答えは、「標準的な治療以外の有効な治療法を試したらよい」です。
具体的には、
・西洋医学ではなく、東洋医学
・「身体」に対する治療ではなく、「心」に対する治療
・薬を使う医療ではなく、薬を使わない医療
・標準的な治療ではなく、最新の治療
であれば、慢性疼痛などの治りづらい痛みにも効く可能性があります。
そしてこれらは一見、相反している「対極の治療法」です。
ここで1つ、ご理解いただきたい重要なことがあります。
それは、「決して、標準的な治療を否定しているのではない」ということです。
標準的な治療も、ある程度は有効です。
しかし、「標準的な治療だけでは、良くできない痛みがある」というが現実だということです。
そのような場合に、対極の治療を行うと、痛みが改善することがあるということです。
ですから、痛みの治療にとって大切なことは、「患者様の病状・病態に応じて、標準的な治療と対極の治療を使い分けること」だと、エメラルド整形外科疼痛クリニックは考えています。
そしてそれが、「両極」の治療です。
次回は、「両極」の治療の詳細をご紹介します。
エメラルド整形外科疼痛クリニック
札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法(漢方薬、バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
・骨粗鬆症:『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』
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