肩こり(首の痛み)に対する診断・治療アルゴリズム

整形外科専門医による肩こり(首の痛み)に対する診断・治療アルゴリズム

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、整形外科専門医が肩こり(首の痛み)に対し独自で作成した診断・治療アルゴリズムをもとに、多彩で独自の治療法で積極的に治療を行っています。
上肢の神経症状とは、上肢のしびれ・痛み、筋力低下などの麻痺症状のことで、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、胸郭出口症候群、脳梗塞などの疾患で発症します。
神経症状があればオープン型MRI検査を行い、異常があれば対応①(状況に応じた対応)を行います。

治療①:ノイロトロピン®、筋緊張改善剤
治療②:治療①、運動器リハビリテーション、低周波治療
治療③:治療②、漢方薬
治療④:治療③、慢性疼痛薬
治療⑤:治療④、バイオフィードバック治療

肩こり(首の痛み)とは

—肩こり(首の痛み)は、「頚より肩甲部にかけての筋緊張感(こり感)、重圧感、および鈍痛などの総称」と定義されています。

(高岸憲二 ほか:肩こりに関するプロジェクト研究、日本整形外科学会雑誌、2008)

つまり、肩こりは、「肩」の疾患ではなく、「頚から肩」の疾患ということです。

肩こり(首の痛み)の症状

肩こり(首の痛み)の典型的な症状は、「頚から肩にかけての痛み・凝り」です。
そのほかには、頭痛、嘔気などの症状がを呈することもあります。
なお、肩こり(首の痛み)では、肩~上腕~前腕~手にしびれが出ることはなく、もし、しびれがあるのであれば、頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性脊髄症・胸郭出口症候群・脳梗塞など、ほかの疾患の可能性があります。

肩こり(首の痛み)の原因

肩こり(首の痛み)の主な原因は、
・筋肉の疲労
・肉体的・精神的ストレス
・自律神経の乱れ
・不随意筋収縮 (dysponesis)

などによる僧帽筋筋肉の緊張血流不足などが原因と言われています。

また、頚椎のアライメント異常(首の形の異常)を週していることが多く、そのような方には運動器リハビリテーションが有効です。

肩こり(首の痛み)は、最も有訴者率が高い国民病

肩こり(首の痛み)は、男性では2位、女性では1位と、最も有訴者率が高い疾患であり、まさしく国民病と言えます。
これは裏を返せば、肩こりの患者様が多く医療機関を受診しているにもかかわらず、十分な治療効果が得られていないということでもあります。

平成28年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)

肩こり(首の痛み)は、治療を強くお勧めします

「肩こりで病院を受診するのは、なんとなく気が引けてしまう」
・「医療機関を受診して治療したにもかかわらず、良くならなかったので治療を止めた」
という方は多いと思います。

ですが、エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、「肩こりは治療効果が出やすい疾患」と考えています。
実際、多くの患者様が、肩こりが改善した結果、終診となっています

もちろん、「一般の医療機関が行っている治療では、あまり肩こりが良くならないことは事実」と考えています。

「肩こりは治療効果が出やすい」ということには、理由があります。

「肩こり(首の痛み)は治療効果が出やすい」という6つの理由

エメラルド整形外科疼痛クリニックが、「肩こりは治療効果が出やすい」という6つの理由をご説明します。
ここではごく簡潔的に記載します。
詳細について知りたい方は、受診時に院長にお聞きください。

・NSAIDsは、そもそも、肩こりにはあまり効かないことが多い
・多くの医療機関で行われている1単位20分の運動器リハビリテーションでは、短い
・慢性疼痛薬の使い方にはコツがあるが、多くの医師は知らない
・漢方薬は、肩こりに対して著効することが多いが、多くの医療機関では使用しない
・肩こりには、心的な要素が影響するが、多くの医療機関では治療できない
・頑固な肩こりには、不顕性筋緊張(dysponesis)が影響しているが、日本のほぼ全ての医療機関では、不顕性筋緊張(dysponesis)の治療ができない

となります。

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、これらの理由と対極の治療を行っているため、「肩こりは治療効果が出やすい」という判断になっています。

肩こり(首の痛み)に対する多彩な独自の治療法の詳細

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、上記の「肩こりに対する診断・治療アルゴリズム」に基づき、以下の多彩な独自の治療法で肩こりの治療を行っていますが、すべて、健康保険適応です。

ノイロトロピン🄬

ノイロトロピン🄬(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液)は、多くの医療機関ではあまり使用されていませんが、
・副作用がかなり少なく、安全(透析の方でも使用可能です)
・様々な痛み(侵害受容性疼痛神経障害性疼痛)に有効
という特徴があるため、エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、ほぼ全員の肩こりの患者様に使用しています。

筋緊張改善剤

筋緊張改善剤は、筋肉の緊張を改善する作用があるため、肩こりに有効です。
大きな副作用はありませんが、眠くなることがあるので、その場合には夜のみの服用を推奨しています。

運動器リハビリテーション

肩こりの患者様には、頚椎のアライメント異常(首の形の異常)を有している方が多く、そのような方には肩こり・首の痛みに習熟した理学療法士による運動器リハビリテーションが特に有効です。
エメラルド整形外科疼痛クリニックの運動器リハビリテーションは、担当制(1人の患者様に対し1人の理学療法士が担当となる)、2単位40分であることが特徴です。

低周波治療

肩こりは僧帽筋が凝っているため、僧帽筋筋肉の緊張血流不足などが生じています。
そのため、低周波治療により筋肉の緊張を緩和する治療が有効です。
低周波治療は、副作用がないことが特徴ですが、ペースメーカーなど体内に金属が埋入されている方には施行できません。

漢方薬

実は、肩こりには漢方薬が著効します。
もちろん全ての漢方薬が腰痛に効くのではなく、一部の漢方薬が良く効きます。
そしてその一部の漢方薬の中でも、患者様の症状・状態により有効な漢方薬は異なります

【肩こり・首の痛みの原因】でお伝えしたように、肩こりにはストレスなどの心的な要素が大きく影響します
そしてこれは非常に大切なことですが、
・多くの医療機関では、肩こりの心的な要素を治療することができない
ことが現状です。
漢方薬は「心」にも有効で、「心」の異常を「気逆」や「気鬱」という「証」で表現し、それぞれの「証」に対応した漢方薬を使用することで治療が可能です。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、心的な要素が強い肩こりの方には、心的な要素に効きやすい漢方薬で治療を行っています。

慢性疼痛薬

上記のような治療を行っても、なかなか肩こりが改善しないことがあります。
その場合には、
・サインバルタ🄬(デュロキセチン)
・タリージェ®(ミロガバリンベシル酸塩)、リリカ🄬(プレガバリン)
・トラムセット🄬(トラマドール塩酸塩, アセトアミノフェン)
などの西洋の慢性疼痛薬を使用します。

これらの慢性疼痛薬は一様に、めまい・吐き気・ふらつき・眠気という副作用が発生する可能性が高いことです。
そのため、車の運転に関しては、サインバルタ🄬は認められていますが、タリージェ®・リリカ🄬・トラムセット🄬は禁忌になっていますので、ご注意ください。

バイオフィードバック治療

ストレステスト・リラックステスト

前述のように、肩こりには心的な要素が大きく影響します。
特に、種々の治療を行ったにもかかわらず、肩こりがなかなか良くならない場合には、より心的な要素が強いと判断されます。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、そのような場合には、
・PSP テスト(ストレステスト)
・PRPテスト(リラックステスト)
という2種類のテストで自律神経の評価を行います。

これら2つのテストの結果、自律神経に大きな乱れがないと判断された場合には、
筋電図バイオフィードバックリハビリテーション治療
を行います。

自律神経が乱れていると判断された場合には、
・心拍変動バイオフィードバック
による治療を行います。

筋電図バイオフィードバックリハビリテーション

種々の治療を行ったにもかかわらず、肩こりがなかなか良くならない場合で、
・不顕性筋緊張(dysponesis)の関与が強い
・自律神経の大きな乱れがない

と考えらえる場合には、筋電図バイオフィードバックリハビリテーションによる治療を行います。

心拍変動バイオフィードバックによる治療

種々の治療を行ったにもかかわらず、肩こりがなかなか良くならない場合で、
・自立神経が乱れている
と考えられる場合には、自律神経の治療が可能な心拍変動バイオフィードバックによる治療を行います。

脳波ニューロフィードバック治療

最新の痛みの研究では、脳が大きな影響を及ぼしていることが判明しています。
しかし、これまで、脳にアプローチをすることの可能な治療法はありませんでした。
脳波ニューロフィードバックは、近年、目覚ましく技術が革新し、うつ病、パニック障害、注意欠如・多動症(ADHD)などに対して有効であることが証明されています。
また、痛みの治療法の1つとしても認知され始めています。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、各種の多彩な独自の治療法を施行したにもかかわらず、症状が改善しない患者様に対して、脳波ニューロフィードバック治療を行っています。
現状では日本で痛みに対して脳波ニューロフィードバック治療を行っている医療機関はエメラルド整形外科疼痛クリニックのみのようです。


肩こり(首の痛み)が良くならない・効果が続かない2つの理由

肩こり(首の痛み)は、多くの医療機関が行う治療では、なかなか良くならないことが事実です。
また、薬剤やリハビリテーションで一時的に改善したとしても、効果が長く続かないことも多いことが実状です。
その原因には、大きく2つの原因があると、エメラルド整形外科疼痛クリニックでは考えています。

①肉体的・精神的ストレス、自律神経の乱れ

肩こり(首の痛み)には、筋肉の疲労だけでなく、肉体的・精神的ストレス自律神経の乱れなどによる筋肉の緊張と血流不足が大きく関わります。
一般的な薬剤やリハビリテーションでは、ストレスや自律神経の乱れを改善をすることは困難なためめ、なかなか良くならない・効果が長く続かないということになってしまいます。

このような場合には、心的な要素に効きやすい漢方薬自律神経の治療が可能な心拍変動バイオフィードバックが望ましいでしょう。

②不随意筋収縮 (dysponesis)

肩こり(首の痛み)には、不随意筋収縮 (dysponesis)という状態が関わります。
不随意筋収縮 (dysponesis)は、ほぼすべての医師が知識・治療経験がないと思われます。
そのため、現状委では、ほぼ全ての医療機関で不随意筋収縮 (dysponesis)の治療ができません。

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、不随意筋収縮 (dysponesis)の要素が強いと考えられる患者様には、筋電図バイオフィードバックリハビリテーションによる治療を行っています。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区で麻生駅に近接し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』

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