【漢方薬】第12話:①漢方薬は中国発祥 ②日本漢方と中医学

これまでは、新型コロナウイルスと関連した内容についてご説明してきました。
これからは、漢方薬の一般的なことをご紹介していきます。

①漢方薬は中国発祥
漢方薬とはわかりやすく言うと、「東洋医学で使用される薬」のことです。
東洋医学には、漢方薬の他、鍼や灸があります。
ヨーロッパでは、鍼灸はかなり盛んです。

漢方薬は、約2000年以上前に中国で発祥し、日本には紀元後5~6世紀にやってきました。
以後、19世紀後半から西洋医学が主流になるまで、日本でずっと使われていました。
一旦、下火になりましたが、1976年に健康保険医療に導入、現在も保険診療で使うことができます。

ここは非常に大切なことで、保険診療で使える、ということは、薬が安いと同時に、国が効果を認めているということです。
ですが、残念ながら、現代の医者の多くは漢方薬を使いこなすことができません・・・。

②日本漢方と中医学
漢方薬には大きく分けて2つの流派があります。
1つは「日本漢方」。
もう1つは「中医学」です。

「日本漢方」とは、漢方薬が日本に伝わった後、日本で発達した漢方のことです。
特徴としては、
・病人の極めて限局した状態を過去の報告から探しピッタリ合った処方を見つけ処方する
という考え方です。

ですから、以前にピッタリあった病人の報告がなければ、薬が見つかりません。
したがって処方できないことになります。
「日本漢方」に詳しい人からはかなり反論があるかもしれませんが、概ねこういう感じ、と僕自身は思っています。

「中医学」は全く別で、
・病人の症状を1つずつピックアップし、それに対する理論を元に漢方薬を決めていく
という考え方です。

具体的には表面が冷えているのであれば表寒の証となり、さらに瘀血があるのであれば、表寒+瘀血の漢方薬を選ぶ、という感じです。
日本漢方でも同じような考えはありますが、背景にある理論が中医学は膨大です。

僕自身は中医学がしっくりきたため、中医学を勉強しました。
そのため、ここでお伝えする内容は、主に中医学の漢方薬の考え方です


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』

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