【漢方薬】第13話:③西洋医学と東洋学の違い、④同病異治と異病同治

③西洋医学と東洋学の違い
現在は西洋医学が花盛りとなっていますが、西洋医学と東洋医学の考え方は「真逆」です。
具体的にいうと、
・西洋医学は、科学的、理論的、分析的、機械的、対症的、普遍的、客観的、合成品、単一成分
・東洋医学は、哲学的、経験的、総合的、人間的、対証的、個人的、主観的、天然品、複合成分
と見事に「真逆」になります。

西洋医学では、「病気」で表現しますが、東洋医学では、「証」で表現します。
「証」とは一言でいうと、病人の「現時点での状態」のことです。

東洋医学では、この「証」を判定し、「証」に対応する漢方薬を処方して治療を行います。
個人の体質やその時の病気の状態によって「証」は刻々と変化するため、東洋医学は「個」の医学といえます。

対して西洋医学は「個」をみず、まとまった集団の平均値としてみるので「平均」の医学といえます。

④同病異治と異病同治
東洋医学では同じ病気でも異なる漢方薬が処方されることがあり、これを同病異治といいます。
異なる病気でも同じ漢方薬が処方されることがあり、これを異病同治といいます。
具体的には下肢のむくみに良く効く漢方薬である五苓散(ごれいさん)は二日酔いにも良く効きますので、異病同治です。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
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