【漢方薬】第29話:「証」の判定:④「実証・虚証」、⑤「寒証と熱証」、⑥「表証と裏証」

東洋医学独自の「証」の判定についての続きです。

●「証」の判定:④「実証」と「虚証」
「実証」とは、患者が元気である状態をいいます。
例えば、生来、丈夫で体格も良い状態などです。

また、これとは別に、病気の程度が強い状態のこともいいます。
例えば、高熱が出ている状態などです。

「虚証」は反対に患者が元気ない状態をいいます。
例えば、生来、あまり丈夫でなく、痩せている状態などです。
病気の程度が弱い状態のこともいいます。

ここで1つ、重要な注意点があります。
それは、
「実証」に使われる漢方薬はどれも強力ですので、「実証」にしか使ってはいけない
ということです。

間違って「虚証」の人に「実証」の薬を使ってしまうと、胃痛などの副作用が出やすくなるだけでなく、体調が悪化することが多いので、決して使わないでください。
これが漢方薬を使う際に最も大切なことです。

もう一度言います。
「虚証」であると判断したときは、決して「実証」用の漢方薬を使わないでください!

反対に「実証」の人に「虚証」用の薬を使うことは可能ですが、そもそも「虚証」用の薬は効果が弱いため、あまり効きません。

●「証」の判定:⑤「寒証」と「熱証」、「表裏」
「寒証」は、本人が寒いと言っている状態をいいます。
また、症状が寒いと増悪する状態もそうです。
ただ、手足が冷えていても、本人が寒くないと言えば、「寒証」ではありません。

「熱証」は、反対に本人が熱いと言っている状態をいいます。
また、症状が熱いと増悪する状態もそうです。

●「証」の判定:⑥「表証と裏証」
「表証」は、体表部に症状がある状態をいいます。
あるいは、急性期、病気の初期もそうです。
整形外科領域である「四肢」は、基本的には「表証」になります。

「裏証」は、反対に身体の深部に症状がある状態をいいます。
あるいは、慢性期もそうです。
内臓は基本的には「裏証」になります。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

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・治療方針:「両極の治療」
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