「漢方薬は、①新型コロナウイルスのかかり始めに、有効」についての続きです。
漢方薬の2つめのストライクゾーン、「表証」・「裏証」と「実証」・「虚証」をご理解いただいた後は、いよいよ麻黄湯と麻黄附子細辛湯のご説明です。
①麻黄湯
麻黄湯のストライクゾーンは、「表証」と「実証」です。
つまり、「病気のかかり始め」と「病気の症状が強い」状態に良く効くということです。
反対に、「病気の症状が弱い」状態には強すぎます。
ですから、「風邪」の「かかり始め」に高熱が出ているなど「病気の症状が強い」状態には麻黄湯が効く可能性がかなり高く、お勧めの漢方薬となります。
「インフルエンザ」は「強い風邪」のようなものですから、「インフルエンザ」の「かかり始め」で高熱や悪寒が強いなど「病気の症状が強い」状態には麻黄湯の出番です。
実際に以前ご紹介した小児のインフルエンザの研究でも、麻黄湯の効果が証明されています。
②麻黄附子細辛湯
麻黄附子細辛湯のストライクゾーンは、「表証」と「虚証」です。
つまり、「病気のかかり始め」と「病気の症状が弱い」状態に良く効くということです。
反対に、「病気の症状が強い」状態には、効果が不十分です。
「風邪」の「かかり始め」で微熱が出ているなど「病気の症状が弱い」状態には麻黄附子細辛湯が有効である可能性が高いです。
「インフルエンザ」に関しては、基本的に症状が強いので、麻黄附子細辛湯の出番はあまりないでしょう。
エメラルド整形外科疼痛クリニック
札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法(漢方薬、バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
・骨粗鬆症:『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』
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