瞑想を科学する

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、瞑想を痛みの治療法の1つとして位置付けています。
瞑想と最新の医療技術である脳波ニューロフィードバックを融合したクリニック独自の治療法がエメラルド両極瞑想法です。

瞑想とは

瞑想というと、宗教的な要素が強いと思われがちですが、現在、世界では瞑想の良さが広く知られるようになっています。
有名な企業としては、
・グーグル
・アップル
・ナイキ
・ヤフー
などが瞑想を取り入れていることを発表しています。

また、著名人(敬称略)としては、
・ビル・ゲイツ(マイクロソフト社)
・故スティーブ・ジョブス氏(アップル社)
・ビル・クリントン(以前のアメリカの大統領)
・ヒラリー・クリントン(アメリカの政治家)
・アル・ゴア(アメリカの政治家)
・イチロー(スポーツ選手)
などの方々が瞑想を実践していることを明言しています。

このように世界でも瞑想は行われていますが、日本でも日常生活に瞑想を取り入れている方は増えているものと思われます。

瞑想ルーム

瞑想がブームになっているアメリカでは、空港にも瞑想ルームが設置されはじめています。
有名な空港としては、
・サンフランシスコ国際空港
・サンディエゴ国際空港
・ダラス・フォートワース国際空港
・シカゴ・オヘア国際空港
・ボルチモア・ワシントン国際空港
などです。

「瞑想を今日から開始する20の科学的理由」

瞑想の効果については、 『Psychology Today』という雑誌の記事がきれいにまとめられているので、ご紹介します。
〇健康を向上する
1. 免疫能を向上する
2. 痛みを鎮静化する
3. 細胞レベルで炎症を低下させる

〇幸せを向上する
4. ポジティブな感情を促進する
5. うつを減少する
6. 不安を減少する
7. ストレスを低下させる

〇社会生活を向上する
8. 社会的つながりと感情的知性が向上する
9. より共感的になる
10. 孤独感が減少する

〇セルフコントロールを向上する
11. 感情を制御する能力が向上する
12. 内観する能力が向上する

〇脳が向上する
13. 脳の灰白質が大きくなる
14. 感情制御・ポジティブ感情・セルフコントロールに関わる脳の領域が大きくなる
15. 注意力に関わる脳の皮質が大きくなる

〇生産性が向上する
16. 集中力・注意力が向上する
17. マルチタスク能力が向上する
18. 記憶力が向上する
19. 創造力と型を超えて思考する能力が向上する

〇より賢くなる
20. 将来を見通す能力が向上する
(Emma Seppälä Ph.D. 20 Scientific Reasons to Start Meditating Today.  Psychology Today, Sep 11, 2013)

瞑想の種類

瞑想にはたくさんの種類があります。
考え方により、大きく2つ、あるいは3つに分類されることもあるようですが、ここでは、おおまかに6つの瞑想を紹介します。
1. Focused attention瞑想:何かに集中する瞑想
2. Open monitoring瞑想:心に浮かぶ雑念をモニタリングする瞑想、自分の思考を客観的に観察する瞑想
3. 自動的な自己超越瞑想(TM瞑想)
4. 慈愛の心を育む瞑想(慈悲の瞑想、ラビングカインドネス瞑想)
5. 呼吸に集中する瞑想
6. ヴィパッサナー瞑想:ブッダが悟りを開いた瞑想

様々な瞑想法

(Travis et al. Consciousness and Cognition, 2010.を改変)

証明されている瞑想の学術報告

以前は、瞑想で得られるものはない、という考えもありましたが、現在では、
・ストレス後の炎症反応を小さくするとができる (Rosenkranz et al. Brain Behav Immun, 2013.)
・ストレス反応を低減することができる (Rosenkranz et al. Psychoneuroimmunology, 2016.)
・ビジランス(持続的な注意力)を向上することができる (Katherine et al. Psychological Science, 2010.)
・マインドフルネストレーニングは、ワーキングメモリを増加させ、大学院の入試テストの得点が30%上昇させる (Mrazek et al. Psychological Science, 2013.)
・マインドフルネス・ストレス低減法 (MBSR)で有意に向上度が改善する(Goldberg et al. Psychological Assessment, 2016.)
・マインドフルネスの集中トレーニングにより、炎症性サイトカインであるIL-6が有意に低値になる(Creswell et al. Biological Psychiatry, 2016.)
・マインドフルネス瞑想により、炎症を引き起こす遺伝子が下方制御される(Kaliman et al. Psychoneuroendocrinology, 2014.)—
・経験を積んだ瞑想家は、瞑想初心者と比較して、デフォルトモードネットワーク(DMN)と背外側前頭前野(dlPFC)の繋がりが強い(Brewer et al. PNAS, 2011.)—瞑想家は、瞑想未経験者と比較して、—慈愛の瞑想を施行した際に後帯状回(PCC)や楔前部と左下前頭回の連携が強く、デフォルトモードネットワーク(DMN)と制御回路が強く連携している(Kathleen al. Brain and BEhavior, 2014.)
など、有効性が多く報告されています。

また、瞑想の種類により効果は異なることも示されています (Lumma et al. International J Psychophysiology, 2015.)

瞑想と最新医学を融合した新しい瞑想法を開発:エメラルド両極瞑想法

瞑想の難しさの話は、紀元前から続いてきた難問です。
しかし、最新医学は、この難問を解決することができました。
つまり、
・目で見えないから、わからない・信用しづらい
のであれば、
・目で見えるように、視覚化すればよい!
ということです。

このことを可能にしたのが、最新医学です。
その際に使用される最新科学こそが、
・脳波ニューロフィードバック
・functional MRI

などです。

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、瞑想に脳波ニューロフィードバックという最新医学技術を融合した新しい瞑想法である『エメラルド両極瞑想法』を開発しました。
これにより、瞑想の状態を視覚化することが可能となり、また、科学的に客観的に解析することも可能となりました。

エメラルド両極瞑想法は、痛みがなかなか良くならない患者様に限定して行っております。

「瞑想を科学する」

エメラルド整形外科疼痛クリニックが開発した瞑想と最新医学技術を融合した新しい瞑想法であるエメラルド両極瞑想法により、実際に行った瞑想がうまくいっているかどうかを、
・即座に
・直視下に
・科学的・客観的に
解析し、瞑想結果をすぐにフィードバックすることができます。

これにより、これらの最新技術を用いない場合と比較し、より効率的に瞑想を行うことが可能になると考えています。

これが、「瞑想を科学する」ということです。