新型コロナウイルスの後遺症に対する漢方薬

新型コロナウイルスの後遺症である咳・味覚障害・嗅覚障害に効く漢方薬

エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、発熱外来は行っておりませんが、新型コロナウイルスの後遺症に対しては、状況に応じて治療を行っています。
そして、咳、味覚障害、嗅覚障害に対しては漢方薬が良く効く印象をもっています。
しかし、ブレインフォグに対しては漢方薬では改善しないことがあり、その際には脳波ニューロフィードバック治療を行っています。

咳が続く時には、桂枝加厚朴杏仁湯

新型コロナウイルスに罹患し、発熱などが収まったあとにも、軽い咳が長く続くことがあります。
そのような場合、発熱外来や内科で咳止めなどの処方がされますが、それでも改善しない場合があります。
その際には、桂枝加厚朴杏仁湯を試してみることをおすすめします。
エメラルド整形外科疼痛クリニックの使用経験でも、1週間くらいで改善することが多いです。
なお、桂枝加厚朴杏仁湯は、珍しい漢方薬ですので、薬局に在庫はないと思いますので取り寄せになると思います。

味覚障害には、香蘇散

新型コロナウイルスの有名な後遺症の1つが、味覚障害です。
後遺症というよりは、新型コロナウイルスに罹患してすぐに味覚障害が発生することも多く、味覚障害が出現したから新型コロナウイルス感染を疑って検査をしたら陽性だった、という話はよくお聞きすると思います。
味覚障害には、香蘇散が効くことがありますので、味覚障害がなかなか治らない場合には、試してみてください。

嗅覚障害には、当帰芍薬散

嗅覚障害も、新型コロナウイルスの有名な後遺症の1つです。
味覚障害と同様に、後遺症というよりは、新型コロナウイルスに罹患してすぐに嗅覚障害が発生することも多く、嗅覚障害が出現したから新型コロナウイルス感染を疑って検査をしたら陽性だった、という話も同様です。
味覚障害には、当帰芍薬散が効くことがありますので、嗅覚障害がなかなか治らない場合には、試してみてください。

ブレインフォグには、小柴胡湯

ブレインフォグも、新型コロナウイルスの有名な後遺症の1つです。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでは、ブレインフォグに対して、まずは小柴胡湯を処方し、それでも改善傾向にない場合に、脳波ニューロフィードバック治療を行っています。

『西洋医学の名医が教える 新型コロナと速効!漢方』

漢方薬の領域で非常にご高名でおられ、日高徳洲会病院の院長・サイエンス漢方処方研究会理事長でもあられる「井斎偉矢」先生は、『西洋医学の名医が教える 新型コロナと速効!漢方』という書籍を執筆されておられます。
本書は新型コロナウイルスに対する漢方薬の有効性・必要性をわかりやすく解説している名著であり、エメラルド整形外科疼痛クリニックでも新型コロナウイルスの後遺症の治療の際には、多いに参考にさせていただいております。
上記の疾患と漢方薬の組み合わせについても、本書を読み、理解したうえで実践し、その結果、有効性が高いと判断したため、多くに方にお役立ていただきたいと思い、ウエブサイトに掲載させていただきました次第です。