【骨粗鬆症】第14話:骨粗鬆症の原因⑤日光浴不足

骨粗鬆症の5つの原因の5つ目は、日光浴不足です。

「ビタミンDが不足しているから、薬やサプリで補う必要がある」という話をよく聞くと思います。
「日本人はビタミンDが不足している」ということについては、その通りです。

保険医療でビタミンD(正確には貯蔵型ビタミンDである25(OH)D)の量を測定することができます。
エメラルド整形外科疼痛クリニックでも骨粗鬆症の治療を開始する際には、必ず測定しています。
その結果、・ほぼ全ての患者様がビタミンD不足の診断となっています。

ですから、「日本人はビタミンDが不足している」ことは事実です。

しかし、大切なことは、ここからです。

それは、
・なぜビタミンDが不足してしまうのか?
です。

実は、人間はビタミンDを体内で産生することができます。
具体的には、
1. 日光に含まれているUV-Bという紫外線が皮膚にあたる
2. これによりビタミンDの前躯体であるプロビタミンD3がプレビタミンD3になる
3. これが体温などでビタミンD3になる
4. これが肝臓で代謝されて貯蔵型ビタミンDである25(OH)Dとなる
5. これが腎臓で代謝されて活性型ビタミンDである1, 25(OH)2Dとなる
そして、この活性型ビタミンDである1, 25(OH)2Dがほとんどの作用を持っています。

また、人間はビタミンDの80%以上を皮膚で作り、残りの20%以下を食事やサプリメントから摂取しているといわれています。
さらには、ビタミンDは日光を浴びるだけで100%を補うことができるという報告もあります。

これらのことからも、ビタミンD不足の一番の要因は、「日光不足」であることは理の当然です。
しかし、骨粗鬆症ガイドラインや骨粗鬆症関連の本には、全くと言っていいほど、この真実について記載されていません。
そのかわりに、「ビタミンDを多く含む魚類やキノコ類を多く摂取し足りない分はサプリメントで補いましょう」の一点張りになっています。

80%以上である日光を無視し、20%以下の要素にしか焦点をあてないことは、適切な判断でないことは、十分ご理解いただけると思いますが、これが現実です。

この真実を知っていただくために院長が書いた書籍が、『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』です。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区麻生に開院し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』

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