骨粗鬆症の真実：「動物性たんぱく質神話は崩壊している」の続きです。
「動物性たんぱく質は骨に良い」という「動物性たんぱく質神話」は本当なのでしょうか？
結論から言いますと、完全に嘘です。
その根拠をこれから解説します。
①Abelowらの報告
（B J Abelow et al. Calcif Tissue Int. 1992.）
1992年、Abelowらは、14か国で、動物性タンパク質の摂取量と大腿骨近位部骨折の発症数を調査しました。
結果は、
・動物性タンパク質の1日の摂取量が増えると、大腿骨近位部骨折の発症数が増える
というものでした。
もう一度、言い直します。
・動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が増える
という結果が出ました。
「あれ？ 動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が減るんじゃないの？」
そう思われた方が多いことと思います
。確かに、「日本の常識」ではそうなっています。
しかし、現実的には、
・動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が増える
ということが、30年以上前に世界では報告されていたということです。
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