骨粗鬆症の真実:「動物性たんぱく質神話は崩壊している」の続きです。
先に、
①Abelowらの報告(B J Abelow et al. Calcif Tissue Int. 1992.)
②Frassettoらの報告(L A Frassetto et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2000.)
の2つの報告をご紹介しました。
この2つの報告の内容は全く同一で、
・動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が発症しやすくなる
というものです。
ここで2つの重要なポイントがあります。
1つ目は、Abelowらの報告は1992年と、30年以上前に世界で公開されていたという事実です。
そしてこの30年の間に、アメリカ合衆国をはじめとした世界のほかの国々は、栄養政策を転換し、動物性たんぱく質の摂取を控えるように指導し始めました。
しかし、日本は依然として、むしろ動物性たんぱく質の摂取を推奨しています。
2つめは、これは前回の繰り返しになりますが、南極大陸以外の全ての大陸で、少なくとも33以上の国と地域を対象としたFrassettoらの報告以上の規模の報告が存在しないため、「動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が発症しやすくなる」という結論を覆すことができる報告は存在しないということです。
つまり、
・動物性タンパク質を多く摂取すると、大腿骨近位部骨折が発症しやすくなる
という内容こそが真実であり、「動物性たんぱく質は骨に良い」と言う話は完全に嘘だということが証明されたということです。
しかし、ご承知のように「日本の常識」は、
・動物性たんぱく質は骨に良い
です。
そしてこの「日本の常識」に「右へならえ」した書籍や情報が無数に飛び交っていることが現状です。
この状態では、多くの方が、間違った情報を信じてしまい、骨を強くするために動物性たんぱく質を積極的に摂取するという間違った行動をとってしまいます。
非常に嘆かわしいことです。
院長が、書籍『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』を書いた理由が、まさにここにあります。
多くの方に、真実を知ってもらい、真実に沿った行動をとって欲しいとの思いで、出版を決意しました。
もう1つ非常に重要なことがあります。
それは、
・動物性タンパク質を多く摂取すると骨が脆くなる理由も、既に解明されている
ということです。
こちらの内容については、書籍『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』で詳しく解説していますので、ご興味のある方はご覧ください。
エメラルド整形外科疼痛クリニック
札幌市北区で麻生駅に近接し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
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