【骨粗鬆症】第36話:最も重要な骨粗鬆症治療の真実

今回は、「最も重要な骨粗鬆症治療の真実」についてです。
まず、2つの重大な真実をお伝えします。

1つめは、「骨粗鬆症の治療は薬だけでは不十分」ということです。
2つめは、「新型コロナウイルス以降、骨粗鬆症の治療成績が著しく悪くなっている」ということです。
院長が調べた限り、これらの重大な真実について、きちんと言及した情報源(本、ニュース、ホームページ)はありません。

つまり、多くの方が、
・これらの重大な事実に気づいていない
・気づいているけれど、原因や解決策などがわからないため発信していない
という状況であることが考えられます。

ですが、院長は2023年に出版した『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』で上記について詳細に解説しています。
ここでは、ごく簡単に説明死すので、もっと詳しい方は、拙著をご一読ください。

「骨粗鬆症の治療は薬だけでは不十分」である理由

1. 現在、主に使用されている骨粗鬆症の治療薬のほとんどは、骨を作る作用はな
2. そのため、骨粗鬆症の治療薬を使用しても、骨を作ることは、患者さん次第となる
3. しかし、そもそも患者さんの骨を作る作用が弱いため、骨粗鬆症となっている
4. 結果、骨粗鬆症の治療薬を使用しても、新しくできる骨は、丈夫な良い骨でなく、脆い骨粗鬆症の骨しかできない
5. つまり、骨粗鬆症の治療薬では、丈夫な骨を作ることは極めて困難
6. 強い骨を作るには、適切な食生活・適切な日光浴・適切な運動が必要であることが、これまでに多くの疫学研究などで証明されている

これが、「骨粗鬆症の治療は薬だけでは不十分」という理由です。
なお、現在、主に使用されている骨粗鬆症の治療薬とは、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」で、骨密度上昇効果、骨折発生抑制効果が全てオール「A」である
・ビスホスホネート薬のアレンドロン酸とリセドロン酸
・抗RANKL抗体薬のデノスマブ
のことです。
これ以外の多くの薬はオール「A」ですらないため、そもそも推奨できません。

ここで1つ注意点があります。
それは、「骨粗鬆症」ではなく、より重症の骨粗鬆症である「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」の治療薬である
・PTH製剤
・ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤であるロモソズマブ
は骨を作る作用がありますが、ここでは「骨粗鬆症」に限った話としています。

新型コロナウイルス以降、骨粗鬆症の治療成績が著しく悪くなっている

1. 前回お伝えしたように、骨粗鬆症の治療薬を使用しても、骨を作ることは、患者さん次第となる
2. 結果、骨粗鬆症の治療薬を使用しても、新しくできる骨は、丈夫な良い骨でなく、脆い骨粗鬆症の骨しかできない
3. 強い骨を作るには、適切な食生活・適切な日光浴・適切な運動が不可欠
4. 新型コロナウイルスの世界的感染(パンデミック)下では、外出が著明に制限された
5. そのため、日光に浴びる機会が大幅に減少したことにより、適切な日光浴ができなくなった
6. また、運動をする機会も大幅に減少したことにより、骨に重力の負荷を与えることができなくなった
7. つまり、適切な日光浴・適切な運動が著しく困難となったことにより、丈夫な骨を作ることができないため、骨粗鬆症の治療成績が著しく悪くなった

これが、「新型コロナウイルス以降、骨粗鬆症の治療成績が著しく悪くなっている」理由です。


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区で麻生駅に近接し、痛みに対して積極的に治療を施行(電話:011-738-0011)
・治療方針:「両極の治療」
・治療方針の解説:全国初の試みである『モデル症例報告』を通じて、わかりやすく詳細に解説
・特徴:多彩な独自の治療法漢方薬バイオフィードバックなど)
・リハビリテーション:理学療法士は担当制で、2単位40分で実施
骨粗鬆症『骨粗鬆症打開プロジェクト』を展開するなど、積極的に治療
LINEを積極的に活用
メールマガジン登録

外来のご案内
初診・新患の方へ
診療時間・受付時間
外来の混雑状況

骨粗鬆症
骨粗鬆症の真実
・院長の書籍:『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』
『骨の健康チェック』
『骨粗鬆症打開プロジェクト』
お勧めする骨粗鬆症の専門書
最も深刻な現実