院長のご紹介

エメラルド整形外科疼痛クリニックの院長の益子竜弥の紹介です。
院長からのあいさつ、プロフィール、専門医・認定医、専門である手の外科、東洋医学・漢方薬、痛み・慢性疼痛・難治性疼痛について御紹介します。

院長からのごあいさつ

はじめまして、エメラルド整形外科疼痛クリニックの院長の益子竜弥です。
エメラルド整形外科疼痛クリニックは、痛みの治療に特化したクリニックで、西洋薬やリハビリテーションなどの標準的な治療法に加えて、漢方薬を積極的に使用した治療を行っています。
さらに、自律神経の評価、自律神経のバランスの改善、筋電図バイオフィードバック、脳波ニューロフィードバックという全国でもほとんど行われていない治療も行っています。

エメラルド整形外科疼痛クリニックの治療方針は、「両極」の治療です。
「両極」の治療とは、西洋医学と東洋医学、「身体」に対する治療と「心」に対する治療、薬を使う医療と薬を使わない医療、標準的な治療と最新の治療のように、標準的な治療対極の治療法を、患者様の病態・病状に応じて臨機応変に使い分ける治療のことです。
このほか、骨粗鬆症に対しても積極的に治療を行っています。
さらに、新型コロナウイルスの後遺症であるブレインフォグに対する脳波ニューロフィードバック治療を開発するなど、「痛みと脳の専門家」としての精力的に活動しています。

エメラルド整形外科疼痛クリニック院長益子竜弥

院長紹介

氏名:益子竜弥(ますこたつや)
出身:北海道札幌市
出身高校:旭川東高校
出身大学:北海道大学
大学院:北海道大学
留学:米国Johns Hopkins大学
診療科:整形外科
サブスペシャリティー:上肢疾患、慢性疼痛、漢方薬、バイオフィードバック治療

プロフィール

平成11年、北海道大学医学部を卒業し、北海道大学整形外科に入局
平成13年、北海道大学大学院に入学
平成15年~17年、米国Johns Hopkins大学に留学
平成17年、北海道大学大学院を卒業(医学博士)
平成19年~22年、北海道大学病院整形外科 助教
平成22年~28年、製鉄記念室蘭病院に勤務
平成28年~29年、市立札幌病院整形外科に勤務
平成29年~31年、NTT東日本札幌病院に勤務
平成31年、クリニックを開業

専門医・認定医

・日本専門医機構認定整形外科専門医

所属学会

日本整形外科学会
日本手外科学会
北海道整形災害外科学会
日本ペインクリニック学会
日本バイオフィードバック学会

専門領域

手の外科

手の外科医として、10年以上、大学病院や地方の中核病院で多くの疾患に対して治療に従事。

漢方薬・東洋医学

東洋医学の薬剤である漢方薬を用いた治療を積極的に行っています。
意外に思われる方が多いかもしれませんが、漢方薬はケガや急性腰痛症(いわゆるギックリ腰)などの急性疼痛のほか、肩の痛み・肩こり(首の痛み)・腰痛・変形性関節症などの慢性疼痛に対しても非常に有効です。

痛み・慢性疼痛・難治性疼痛

慢性疼痛(3か月以上経過しても治らない痛み)や、難治性疼痛(治療法がないなどの理由で改善することが極めて難しい痛み)に対して、痛みに有効な多種多様な内服薬(西洋薬と漢方薬)を使用し、リハビリテーションを行います。
これらの治療でもなかなか良くならない場合や、患者様からの希望がある場合には、最新の治療でありほとんど日本では行われていないバイオフィードバック治療を行っています。

骨粗鬆症

製鉄記念室蘭病院に勤務している時には、骨粗鬆症専門外来を開設し、骨粗鬆症の薬物治療だけでなく、適切な食事や適切な運動についての指導を始めました。
それ以来、骨粗鬆症に対して重点的な治療を行っています。
新型コロナウイルス下では骨粗鬆症治療の効果が著しく低下したことを実感し、2023年11月には、拙著『骨粗鬆症治療の真実と7つの叡智®~超健康と長寿の秘訣~』を出版し、広く全国に骨粗鬆症について啓蒙しています。

脳領域

「脳」について専門としている診療科は、脳神経内科、脳神経外科、精神科です。
整形外科は「脳」については最も縁遠い診療科と思われますが、実は最近の痛みの治療では「脳」の重要性が認識され始めています。
院長はその先駆けの一人として、10年前から複合性局所疼痛症候群(CRPS)などの慢性疼痛の治療のためにfunctional MRI(機能的磁気共鳴画像法)という脳の特殊なMRI撮影法を用いて治療を開始し、各種学術集会で発表(学会賞を取得)するとともに、日本語論文も報告しています。
また、新型コロナウイルスの後遺症であるブレインフォグに対する世界初の脳波ニューロフィードバック治療を開発し、その良好な治療成績を報告しています。

学術報告

学会賞

平成25年7月6日:第26回日本疼痛漢方研究会学術集会 「優秀賞」

共著(英語)

[1] Tatsuya Masuko and Akio Minami. Chapter 10. Wrist Reconstructive Procedures (Fractures and Dislocations). In: Hand and Upper Extremty Reconstruction. Ed: Kevin C. Chung. Elsevier, p135-147, 2008.

共著(日本語)

[1] 益子竜弥、末永直樹:4章 治療 保存療法、114頁-121頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第14巻 上腕・肘関節・前腕、中山書店社、東京) 2008
[2] 益子竜弥、末永直樹:4章 治療 手術療法 人工関節置換術、122頁-131頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第14巻 上腕・肘関節・前腕、中山書店社、東京) 2008
[3] 益子竜弥、末永直樹:4章 治療 手術療法 関節固定術、132頁-135頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第14巻 上腕・肘関節・前腕、中山書店社、東京) 2008
[4] 益子竜弥、末永直樹:4章 治療 手術療法 肘関節鏡視下手術、136頁-142頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第14巻 上腕・肘関節・前腕、中山書店社、東京) 2008
[5] 益子竜弥:10章 手関節への進入法 手関節背側進入法、198頁-202頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第7巻 手術進入法-上肢、中山書店社、東京) 2009
[6] 益子竜弥:10章 手関節への進入法 掌側進入法、203頁-208頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第7巻 手術進入法-上肢、中山書店社、東京) 2009
[7] 益子竜弥:10章 手関節への進入法 尺骨神経掌側進入法などを含めた代表的進入法、209頁-215頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系 第7巻 手術進入法-上肢、中山書店社、東京) 2009
[8] 末永直樹、益子竜弥:12章 関節鏡によるアプローチ 肘関節、251頁-254頁 (三浪明男、高岸憲二編:最新整形外科大系第7巻 手術進入法-上肢、中山書店社、東京) 2009
[9] 益子竜弥:橈骨月状骨部分的固定術、202-208頁 (三浪明男編:整形外科手術イラストレイテッド 手関節・手指の手術、中山書店社、東京) 2012
[10] 益子竜弥、三浪明男:第5章 上肢疾患各論 5.手の炎症性疾患、362-368頁 (星野雄一、吉川秀樹、斎藤知行編:NEWエッセンシャル整形外科学、医歯薬出版株式会社、東京) 2012
[11] 益子竜弥、岩崎倫政:CRPSの薬物療法 ③漢方薬、27-39頁 (浜田良機編:MB Orthop. CRPSの診断・治療ガイド、全日本病院出版会、東京) 2012
[12] 益子竜弥:<臨床>総論;複合性局所疼痛症候群(CRPS)、39-49頁 (小林弘幸編:MB Orthop. 整形外科 漢方処方マニュアル、全日本病院出版会、東京) 2015
[13] 益子竜弥. 漢方初心者でも漢方薬が出せる判別法―直漢法®とエメラルド式革新的漢方薬選択法 整形・災害外科、65巻、p763-774、2022

英語論文

[1] Masuko, T.; Kato, H.; Minami, A.; Inoue, M.; and Hirayama, T.: Surgical treatment of acute elbow flexion contracture in patients with congenital proximal radioulnar synostosis. A report of two cases. J Bone Joint Surg Am, 86-A(7): 1528-33, 2004.
[2] Yamane, S.; Iwasaki, N.; Majima, T.; Funakoshi, T.; Masuko, T.; Harada, K.; Minami, A.; Monde, K.; and Nishimura, S.: Feasibility of chitosan-based hyaluronic acid hybrid biomaterial for a novel scaffold in cartilage tissue engineering. Biomaterials, 26(6): 611-9, 2005.
[3] Masuko, T.; Minami, A.; Iwasaki, N.; Majima, T.; Nishimura, S. -I.; Lee, Y. C.: Carbohydrate analysis by a phenol-sulfuric acid method in microplate format. Anal Biochem., 339(1):69-72, 2005.
[4] Masuko, T.; Minami, A.; Iwasaki, N.; Majima, T.; Nishimura, S. -I.; Lee, Y. C.: Thiolation of chitosan. Attachment of proteins via thioether formation. Biomacromolecules, 6(2):880-4, 2005.
[5] Masuko, T.; Iwasaki, N.; Yamane, S.; Funakoshi, T.; Majima, T.; Minami, A.; Ohsuga, N; Ohta, T.; Nishimura, S. –I.: Chitosan-RGDSGGC-Conjugate as a Scaffold Material for Musculoskeletal Tissue Engineering. Biomaterials, 26(26):5339-47, 2005.
[6] Funakoshi, T, Majima T, Iwasaki N, Yamane S, Masuko T, Minami A, Harada K, Tamura H, Tokura S, Nishimura SI.: Novel chitosan-based hyaluronan hybrid polymer fibers as a scaffold in ligament tissue engineering. J Biomed Mater Res A., Jul 12, 2005 Sep 1;74(3):338-46.
[7] Iwasaki N, Masuko T, Ishikawa J, Minami A.: Surgical Efficacy of Carpal Tunnel Release for Carpal Tunnel Syndrome in Acromegaly: Report of Four Patients. J Hand Surg [Br]. 2005 Dec;30(6):605-6. Epub 2005 Aug 10.
[8] Noriko Nishioka, Tamotsu Kamishima, Tatsuya Masuko, Kanako C. Kubota, Miki Komatsu, Norimasa Iwasaki, Takayuki Nojima, Tomoo Itoh, Ardene A. Harris, Akio Minami, Hiroki Shirato: Intra-articular nodular fasciitis in the elbow joint, with an emphasis on MR imaging findings. Journal of Radiology Extra 69 (2009) e33–e36.
[9] Iwasaki N, Masuko T, Minami A. Forearm fascial hernia after harvesting the palmaris longus tendon. J Hand Surg Eur Vol. 2009 Jun;34(3):408-9.
[10] Masuko T, Iwasaki N, Ishikawa J, Kato H, Minami A. Radiolunate fusion with distraction using corticocancellous bone graft for minimizing decrease of wrist motion in rheumatoid wrists. Hand Surg. 2009;14(1):15-21.
[11] Iwasaki N, Kato H, Ishikawa J, Masuko T, Funakoshi T, Minami A. Autologous osteochondral mosaicplasty for osteochondritis dissecans of the elbow in teenage athletes. J Bone Joint Surg Am. 2009 Oct;91(10):2359-66.
[12] Iwasaki N, Masuko T, Funakoshi T, Minami A. Elderly kendo (Japanese fencing) player with Kienböck’s disease in one wrist and Preiser’s disease in the other wrist: a case report. Hand Surg. 2010;15(1):47-51.
[13] Iwasaki N, Yamane S, Nishida K, Masuko T, Funakoshi T, Kamishima T, Minami A. Transplantation of tissue-engineered cartilage for the treatment of osteochondritis dissecans in the elbow: outcomes over a four-year follow-up in two patients. J Shoulder Elbow Surg. 2010 Dec;19(8):e1-6. Epub 2010 Sep 20.
[14] Iwasaki N, Kato H, Ishikawa J, Masuko T, Funakoshi T, Minami A. Autologous osteochondral mosaicplasty for osteochondritis dissecans of the elbow in teenage athletes: surgical technique. J Bone Joint Surg Am. 2010 Sep;92 Suppl 1 Pt 2:208-16.
[15] Yamada K, Masuko T, Iwasaki N. Rupture of the flexor digitorum profundus tendon after injections of insoluble steroid for a trigger finger. J Hand Surg Eur Vol. 2011 Jan;36(1):77-8.
[16] Masuko T, Masuko-Sasai H. Efficacy of Original Neurofeedback Treatment Method for Brain fog from COVID-19: A Case Report. Cureus 2024.16(3): e56519. DOI 10.7759/cureus.56519

日本語論文

[1] 益子竜弥、石部基実、井上雅之、齋藤克登之.腰部脊柱管狭窄症に対するプロスタグランジン製剤の効果 -サーモグラフィーの有用性の検討- 整形外科、53巻、10号、p1269-1272, 2002.
[2] 山田勝久、益子竜弥、大泉尚美、末永直樹、岩崎倫政、三浪明男.上腕部切断術後の幻肢痛に対しエルカトニンが有効であった1例 整形外科、59巻、1号、p39-42, 2008.
[3] 益子竜弥.漢方薬による難治性疼痛治療 北海道整形災害外科学会雑誌、52巻、1号 別冊、p25-29, 2010.
[4] 益子竜弥、本宮真、西田欽也、船越忠直、岩崎倫政、三浪明男.CRPS(複合性局所疼痛症候群)に対するエルカトニンの有用性 整形外科、62巻、1号、p24-28, 2011.
[5] 益子竜弥.橈骨遠位端骨折後に発症したCRPSに補中益気湯が奏効した1症例 ―functional MRIによる評価― 痛みと漢方、24巻、p47-51, 2014.
[6] 益子竜弥.橈骨遠位端骨折の手術後に発症し、補中益気湯と十全大補湯が奏効したCRPS症例におけるfMRI結果 Practice of Pain Management、Vol. 5 No.4、p48-49, 2014.
[7] 益子竜弥.Functional MRIによるCRPSの治療効果の判定 Peripheral Nerve 25(2): p364, 2014.
[8] 益子竜弥.複合性局所疼痛症候群に対するfunctional MRIを用いた痛みの可視化と罹病期間の検討 整形外科、66巻、3号、p201-205, 2015.
[9] 益子竜弥、松居祐樹、イワン・ゴンチャル、宮崎拓自、綛村俊之、小谷善久. 直漢法®の有用性~難治性疼痛における検討~ 北海道整形災害外科学会雑誌、57巻、1号、p75-85, 2015.
[10] 益子竜弥.岩崎倫政. Functional MRIを用いたCRPS症例における脳血流低下の検討 Peripheral Nerve 26(2): p310, 2015.
[11] 益子竜弥.岩崎倫政. 末梢性神経障害性疼痛に対する直漢法の有用性 Peripheral Nerve 26(2): p370, 2015.
[12] 益子竜弥.難治性疼痛に対する直漢法のさらなる有用性の検討 痛みと漢方、26巻、p23-26, 2016.
[13] 益子竜弥、上杉和弘、岩崎倫政.CRPSによる痛みに対する主観的評価とfMRIを用いた客観的評価の相関 日手会誌(J Jpn Soc Surg Hand)、33巻、p172-175, 2016.
[14] 益子竜弥、岩崎倫政.CRPSと脳機能解析 Peripheral Nerve 28(2): p185-187, 2017.
[15] 益子竜弥、鈴木瞭太、笠原靖彦、井上雅之.難治性の複合性局所疼痛症候群に対する「自主的認知行動療法」の有用性:臨床整形外科、70巻、p1133-1138, 2019.

院長のブログ

エメラルド整形外科疼痛クリニックの益子竜弥院長はかなり以前から、ブログで多くの情報を発信しています。
これまでのテーマは、
・アトピーの治し方
・漢方薬
・直漢法
・7つの叡智
・エメラルドオーシャン
・薬膳
・幸せについて
・「両極」の治療:痛みに対する最新の治療
・個人が実践できる新型コロナウイルス対策
などです。