整形外科専門医による「ぎっくり腰」におすすめの2つの漢方薬による治療

ぎっくり腰について

突然、ぎっくり腰になり困ったことがある方は多いと思います。
ぎっくり腰は、実はまだ原因がはっきりわかっていません。
そのため、いろいろな治療法があります

色々な治療がある中から、エメラルド整形外科疼痛クリニックがおすすめする治療は、
漢方薬
②エペリゾンやノイロトロピンなどの西洋薬
③リハビリテーションや低周波治療
で、①⇒②⇒③の順におすすめです。

ぎっくり腰におすすめの2つの漢方薬

ぎっくり腰は、腰痛以上に漢方薬が良く効きます
具体的には、治打撲一方芍薬甘草湯が良く効きます。
実際、エメラルド整形外科疼痛クリニックにはぎっくり腰の患者様が多く来院され、治打撲一方、芍薬甘草湯で症状が改善されています。

治打撲一方が鉄板

ぎっくり腰に最もおすすめする漢方薬は、治打撲一方です。
治打撲一方は、名前のとおり、「打撲を治療するための方剤」ですから、ケガや打撲に良く効きます。
ぎっくり腰も腰のケガの1つですので、治打撲一方が有効です。

漢方薬は、「虚証」や「実証」などの「証」を考えて使用することが基本原則ですが、治打撲一方は、「かなりの虚証」でなければ使うことができます。

しかし、ここで1つだけ注意点があります。
治打撲一方には大黄という生薬が入っており、この大黄のために下痢をすることがあります。
そのため、治打撲一方を内服して下痢をした場合には、飲む回数を1日1~2回に減らしたり、別の漢方薬に変更することが望ましいです。

2番目は、芍薬甘草湯

ぎっくり腰に2番目におすすめする漢方薬は、芍薬甘草湯です。
芍薬甘草湯は、「こむら返り」に効くという話を聞いたことがある方や、実際に飲んだことがある方が多いと思います。

ここでも1つ注意点があります。
それは、芍薬甘草湯は文字通り芍薬と甘草という生薬からできている漢方薬であり、そのため甘草の量が最も多い漢方薬だということです。
甘草は漢方薬の有名な副作用である「偽性アルドステロン症」を起こします。

そのため、芍薬甘草湯は最も「偽性アルドステロン症」を起こしやすい漢方薬ということになるため、とても注意が必要です。
具体的には、60代以上の方だと、芍薬甘草湯による「偽性アルドステロン症」が起こりやすくなるため、1日3回内服するのではなく、頓服することをおすすめします。

まとめ

整形外科専門医による「ぎっくり腰」におすすめの2つ漢方薬による治療
治打撲一方
②芍薬甘草湯


エメラルド整形外科疼痛クリニック

札幌市北区麻生に位置し、多彩な独自の治療法で痛みを治療する整形外科クリニック
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